『Wings of Transformation (変容の翼)』とネーミングした タンザナイトのネックレス。
組み合わせた石はムーンストーンです。
タンザナイトをメインにしたこの作品は、いまのこのカタチにいたるまでおよそ7年もの月日が流れています。
いちばん最初は、『変容』をテーマにしたネックレス兼用のブレスレットにはじまり、
その後、何度もなんどもつくりかえてこの姿になりました。
そこで今日は、この作品の『変容の翼』に関するストーリーをクリスタルヒーリングの視点をまじえて綴ってみたいと思います。
一般的に、石の意味や効果にはいろいろな見解がありますが、わたしにとってタンザナイトは
『変容』や『変化』を象徴するクリスタルです。
今から7年くらい前に、ビーズジュエリー制作のワークショップにおいて
『変容』をテーマにした作品づくりで、メインの石にタンザナイトを選んだ時から、
私の中で、変容の石=タンザナイトというイメージが定着しました。
あとから思うと、これはある種の「設定」や「意図」になったと感じます。
石に「設定」ないし「意図」を与えることは、クリスタルヒーリングにおいて、とても大切なことです。
もしかしたら(というか、おそらく)「石を設定する」と聞いても、ピンとこないかもしれませんが、
それはいわば、コンピューターをプログラミングするのに似ています。
コンピューターに、人間が意図した処理を行うためにプログラムするのと同じように、
石にもその性質にあった「設定」=「ふさわしい方向性」や「適切な指示」を与えることで、多くの場合、そのヒーリングエネルギーが動きだし、石のパワーが活用できるようになります。
ミネラルショー(石の展示会)では、世界的に有名なヒーラーがプログラミング(設定)した石やビーズもけっこう販売されています。わたし自身、プログラミング済みの石をはじめて目にした時はヒーリングを知らない時だったこともあり、
「それっていったい何??」
とずいぶんと怪しく感じましたが…(苦笑)
話をネックレスに戻しますと、
最初にも書いたようにこのタンザナイトのジュエリーは、何度もなんども手を入れ、つくりかえてきた作品です。
パーツや石の交換のちょっとしたものから、
全体のデザイン変更、または、必要な石が他の作品に使われていたら、それらもあわせてバラしてからあらたにつくり替えるなどの大掛かりなものまで、
なんか変えてみたいなぁと感じたら、すぐにそうしてきました。
その中には、いつもはしない無理やり仕上げるといった、いわゆる力わざもやったりしましたが、完成したかと思うと間髪おかずにイヤになって解体したりなど…
とにもかくにも、トライ&エラーが多いことも特徴の1つといっていいでしょう。
2013年5月のブログ
「ジブン ニ カケル魔法 ~変容の炎 タンザナイト × ルビーのブレスレット〜」で、
この作品がネックレス兼用のブレスレットにはじまったことを書いています。
そしてついに、
昨年の暮れか今年のはじめだったかこの作品に関して、ようやく1つの着地点についたような感じがする時がきました。
「おさまるところにおさまったな」
という感覚です。
制作の手をどこでおさめるかというのは迷うことも多いのですが、スンナリここだとわかったのは、さすがにこれだけ関わってきたからだと思います。
そしてまた、
「ずいぶん堂々としたネックレスになったなぁ〜」と自分でも関心してしまいました。
7年前、もともとはブレスレットとしてスタートしたものが、
組み合わせの石を変え、デザインや形を何度もなんどもナンドモ変えて、まったくもって想像もしなかったジュエリーとなって目の前にあるのです…
「変貌」といってもいいような変わりようを、ある種の感慨をもって眺めているうちに、
このジュエリーの変遷自体、この7年余りの私自身の変化の大きさと、その変わり様を映し出しているみたいにも思え、
そこでふと気づいたことがありました。
石に与えた「変化・変容」の「設定」はいうのは、じつは自分に対する「設定」だったのではないかと…
それはつまり、
「自分が変化・変容することに」対して許可する=GOサインをだす「設定」だった
ということです。
わたしはヒーラーとして、ヒーリングのセッションをしていたこともあるのですが、
人によっては、ヒーリングを申し込まれてから、実際にセッションを受けにくるまでの間に症状が改善されていたり、状況がかわっていたりすることが少なからずありました。
というのも、
ヒーリングを申し込んだ段階から、多くの場合、その方のヒーリングというのはすでにはじまっているからです。
水面下で始まっているという感じなので、本人は気づかないことも多いのですが、
ヒーラーとしての経験からも、わたし自身の体験からも、これは確信をもって言えることです。
申し込むという行為は、自分を癒すことに対しOKをだすことに他なりません。
ヒーラーが行うことは、あくまでサポート。
その時に最適で最善のヒーリングになるようなお手伝いであって、
結局のところ、自分を癒すのは自分自身しかいないのです。
今回のタンザナイトの場合もこれと同じだなと直感しました。
パワーストーンや石の力というと、
石が何か特別な力を与えてくれるようなイメージがあるかもしれませんが、
そういうわけではありません。
石と同調する、波動的な共鳴が起きるというのがポイントで
その人の目的や意図の波動が、石の波動と一緒になった時に、
目的や意図を実現させるための後押しする力となる
これが 石の力を受け取るということで、
そのためにはまた、石に対して開かれている(オープンハートである)ことが必要です。
作品の制作を通して、私自身がハラの奥からまさに感じたことでもありました。
ここまで来ることが出来たのは、タンザナイトのパワフルなサポートがあってこそ。
いま思うと、彼(彼女?)のいないこの7年は考えられませんね(笑)
そしてさらに、もう少し深く言えば、
自分に設定した「変化・変容」の内容がなんであるかに気が付き、さらに驚きました。
制作をはじめるにあたり、特に考えたわけではなかったからです。
当時、制作にあたっての課題は「好きなもの」を1つ選び、掘り下げていくことで、
わたしが選んだ「好きなもの」は、
その頃強烈に惹きつけられていた「ヒヤシンスの青紫色」。
そこから『変容』というテーマが浮かんできましたが、
その時は、ただ漠然と『変容』とだけ意識しただけで、具体的に何を・どう変容させたいか、みたいなことは殆ど思いもしませんでした。
制作にはいってからもそれは同じで、いつも石との交流からうけたインスピレーションをただひたすらカタチにしていくことだけに集中し、作品と向き合ってきました。
『変容』の内容(メッセージ)まで意識したことがなかったにもかかわらず、
1つの着地点にたどりついたそのネックレスみたときに、
浮かんだワードがこれ。
『 自分を認め、受け入れる』
変化の連続だったこの7年の、わたしのいちばんの変わりようを言葉にすると、
「受容する力」。これに尽きると思います。
自己否定のパターンをいきつもどりつして、抜けきれずにきた私にとって、
ずっとこうありたいと願ってきた「変化・変容」のメッセージそのものです。
知らず知らずのうちにちゃんと込められ、その方向性に導かれてきていたことに、いい意味でショックを感じました。
『無意識の力ってすごいな… 』と。
以前と比べ、自分を受け入れることができるようになってきたな、と思える機会が着実にすこしづつ増え、
そういうふうに感じる自分をうれしく感じます。
(家族からも友人からも別人のようだと言われています)
自分の成長というのは、なかなかわかりづらいものですが、
作品づくりを通し、こうして目に見えるカタチでサインを受け取るとは思ってもいませんでした。
7年というと長いと思いますが、過ぎて見れば「あっ!」という間でした(笑)
じつに頼もしい助っ人となってくれたタンザナイト、
そして、ここに至るまでの作品づくりに登場してくれた全ての石たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
そうそう、石のエネルギーについてですが、
タンザナイトは基本的に、ネガティブなエネルギーをポジティブに変換する作用に優れていると思います。
また、自分の内側を旅して洞察を深めたい時や、霊的な領域へのアクセスをサポートする働きも併せもっています。
高貴さと恐れ多さを感じさせる石で、個性も強く、万人向けではありませんが、
本気で自分を向き合い、高めたい人には頼もしい力となってくれる石です。
ムーンストーンは、穏やかで優しい波動をもつ石です。
気持ちを静めたり、否定的な感情を手放し、クリアにしたい時によいでしょう。
インスピレーションを受け取りたい時もサポートとなってくれます。
制作はおわりましたが、わたしの変化・変容の旅は、まだこれからも続きます。
先のことはわからないけれど、なぜか楽しみに思えるのは、
先ほどの「受容する力」のほかに、もう1つの変わったなと思えることがあって、
それが
「どのように状況が変化しようとも、かならず良い方向に向かっている
という根拠のない確信。
いつの間にか、こんなふうに思っている自分がいるなと、最近気がつきました。
変化の波のりをたくさん経験してきて、ある種の耐性が出来たというか、おまけというか…
これもまた、 タンザナイト&ムーンストーンを通してのプラスαのギフトなのかもしれません(笑)
さいごにですが、
ネックレスのセンターの部分が「翼(ウィング)」のようにも見えるのは、嬉しい偶然でした。
わたしのクリスタルジュエリーのサイトは「ルーツ・アンド・ウィングス」というので、なんかシンクロとだなぁと。そこで、作品のタイトルを『変容の翼』にして、ブログのアイコンにもしてみました。
「翼(ウィング)」はもともとのイメージソースにも、7年間の変化の間も特に出てこなかったキーワードなのですが、
『出来上がったら、そう思えるカタチになっていた!』というなんとも不思議なうれしさです。
次々と思い出されることが多く、とりとめのない文章になってしまいました。
とにかく、石の世界はほんとうに限りなく豊かでユニークです。
また今後もヒーリングの視点をまじえ、少しずつ綴っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。